「今弾ける曲ある?」
「ん〜、最近弾いてなかったから・・・これなら弾けるかな〜?」
そう言って楽譜を見せてくれたのは、小4のT君。
半年ほど前まで他教室でピアノを習っていたけれど、練習に身が入らずしばらくやめていたそうです。
当教室のホームページのレッスンブログに書かれている様子を見て、また続けられそうかな?と体験レッスンに来てくれました。
1曲聞かせてもらい、今まで練習していた楽譜も見せてもらいました。
「おぉ、難しいの弾いてるね〜」
ツェルニーやバッハ、ソナチネなどのラインナップです。
「M君は、練習が好きじゃないんだよね?」
「うん・・」
「これだけ弾けるから、今までかなり頑張ってきてたんだと思うけど、どんな所が練習が嫌だなぁと思うところ?怒ってるとか、責めてるとかじゃなくって、それを聞けると、どんな風にレッスンしたらM君が練習を好きになったり、もっと弾きたいって思えるか考えれるから、参考にしたいんだ。」
「ん〜・・・えっと・・練習がつまらないから・・」
子どもの頃ピアノを習っていたことがある親御さんは分かるかもしれません。
バイエル。ツェルニー。
この二つを楽しいと思って練習できていた子は少ないと思います。
当教室では積極的にはバイエルもツェルニーも使用していません。
もちろん人や場合により、使うこともありますが。
理由は・・・つまらないと感じる子が多いからです。
もちろんテクニックはすごく付きますし、そのお陰でM君もここまで譜読みもしっかりでき、グングン進んできたのでしょう。
でも、つまらなくて練習をやりたくなくなってしまっては元も子もありませんね。
ツェルニーが良くないと言っているわけではないのですよ!
私がポーランド留学時にお世話になっていた先生はツェルニーの子孫でしたし(直系ではありませんが、ツェルニーの家系)尊敬しているし、私もよく子どもの頃練習しました。
でも、多くの場合ピアニストになりたい!と考えてピアノを習っている訳ではありませんよね。
楽しく弾きたい。
好きな曲が弾けるようになりたい。
大人になっても弾きたい曲をさらっと弾けるようになりたい。
そう願ってピアノを習っている子が多いと思います。
もちろん上手になりたい!というのもありますよね。
でも、日々の生活で学校や他の習い事もあり、毎日の練習にそんなにたくさんの時間を割けない。
だったら効率よく練習できるテキストを使いたいなと思うのです。
正直言って私はどんどん先に進めてテクニックをどんどんつけていくようなレッスンはしていません。
どちらかというと生徒さん主体で、その子のペースに合わせたレッスンの進め方をしています。
そして、テクニックよりも音楽性を重視しています。
指がスラスラ回るよりも、自然な呼吸で綺麗な弾き方を学んでほしい。
話は逸れますが、留学時代恩師から
「日本人ってみんなすっごい指回るよね。練習もすっごい何時間も何時間もして。でも歌えない子が多いんだよな」と言われたことを鮮明に覚えています。
そういうこともあり、テクニックを詰め込むようなレッスンの仕方はしていないのです。
その分、他の教室でバリバリ弾いていた子の親御さんから見ると、え?こんな感じ?と戸惑われるかもしれません。
それでも、練習が嫌いになって辞めてしまうより、長い目で見て楽しく音楽的に弾けるようになる、専門家にならなくてもずっとピアノを楽しめる環境を作ってあげたいと思うのです。
M君も自分が弾きたいように、自分のペースで、これからも是非ピアノを楽しんで欲しいと願っています。
当教室では楽しい!を1番に考え、他の子と比べることなく、自分のペースでレッスンができるよう心がけています。
もちろんどんどん先に進みたい!という子にはどんどん課題を出していきます😁
そういう子にも、時折無理していないか、このペースで大丈夫か確認しながら進めています。
お子さんのペースに合わせてレッスンして欲しい方、技術よりも音楽性を伸ばしたい方、無理なく楽しくピアノを習いたい方etc.
興味がある方は是非一度無料体験レッスンにお越し下さい!