小学4年生のHちゃん。
前回のレッスンまでは、なかなかうまくできなかったリズムが今週はとても上手に弾けていました。
「すごいね~。ここ、先週まで苦労してたけど上手にできてるよ!頑張ったね!」
と言うと
「先生が先週弾いてくれたのを思い出しながら練習しました。」
お!
嬉しい~💕
自分で練習する時、前回のレッスンの時のことを思い出して練習に取り入れることは、上達への鍵です。
漠然と何度も練習するよりも、レッスンの時に何を注意されたか、先生はどんな風に弾いていたか等思い出しながら練習する方が曲の仕上がりも早く、効率もいいですね!
そして次の曲へ。
題名を見て私が
「迷子になっちゃったのかな?じゃぁ、あんまり楽しい感じではないよね?Hちゃん迷子になったことある?不安だよね」
Hちゃん。
「はい。特に近所のスーパーとかだと不安にならないけど、コストコとか、大きなところだと不安になります。」
「そうだよねー。コストコ広いしね~。じゃぁ、そんな不安な感じを出して弾いてみようか」
と言うと、しばらく考えてから
「先生、一回弾いてみてくれませんか?」
「いいよ~!」
ポロン♪ポロン♪
そしてHちゃんも真似をして弾いてみるといい感じで弾けました!
そうそう。最初は真似でいいんです。
時には「私はこう思います!」と言って自分の思う風に弾くこともあり、それももちろんいいんですけど、自分でどう弾けばいいか迷ったり、先生が弾くお手本を聞いてあぁ、こんな風もいいなと思えばどんどん取り入れていけばいいと思います。
真似をして弾いてみるのはとても有効な練習方法でもありますね。
お習字や絵画なんかもそうですね。
まずはお手本を見て書いたり、模写して基礎を学んだり。
いわゆる”守破離”(しゅはり)ですね。
「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。 「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。 「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。〜コトバンクより引用〜
そしてもう一点Hちゃんの最近の進化ポイント。
メトロノームを聞きながら弾くことができるようになりました♪
意外と難しいんです。これ。
特に4分音符と8分音符、16分音符が混ざっていたりすると4分音符(長い方の音)を実際より短く弾いてしまいがちだったりするので、それをメトロノームに合わせて弾くことによって音符の長さの感覚を体感として覚えさせることができるのですが、なかなかできない場合が多々あります。
耳で聞きながら指を動かす、メトロノームと同時に脳から指へ信号を伝えなければいけませんから、慣れるまでは結構苦労する場合があります。
バーナムピアノテクニックを使った練習の時、メトロノームに合わせて弾けるようにしてから音源と合わせる練習もします。
今まではメトロノームに合わせることが難しく、イラッとしていることもありましたが、しっかり合わせることができるようになり、次の段階(音源と一緒に弾く)に進めそうです。
これができるようになったら、連弾もできそうですね。
今年の発表会では連弾にも挑戦してもらいたいです。
ピアノは1人で弾くことが多いですが(1人で弾く曲も自分の音色をよく聞きながら弾くことが必要です)連弾も音を聞きながら弾く練習になったり、自分の音楽を客観的にみることができるので、是非挑戦してほしいです✨
Hちゃんは今後ますます飛躍するのではないかと楽しみにしています。
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